ナイアガラを食す
秋分の日の今日、明後日まで三連休の夫は録画したテレビ番組を観たり、まったりと過ごしています。
秋はフルーツが美味しい季節ですね。昨日は祈祷会の後でMさんがひょっこり顔を出し私の着ている服を褒めた後で唐突に「写真のモデルになって下さい。」と言い出しました。
モデルと聞いて戸惑う私に「手タレです。顔は写しませんので。」とのこと。私が「手に年齢が出るのよ。」と言うと「大丈夫です。加工しますから。」と何とも率直な会話。^_^
そして出来たのが下の写真でヨハネの福音書15章5節が加えられています。
わたしはぶどうの木で、あなたがたは枝です。人がわたしにとどまり、わたしもその人の中にとどまっているなら、そういう人は多くの実を結びます。わたしを離れては、あなたがたは何もすることができないからです。
カゴの中にあるのは彼女が取り寄せたばかりのナイアガラという品種の葡萄です。
多趣味でいつも一眼レフのカメラを持ち歩いている彼女はグレープカラーの私の服を背景にナイアガラを撮りたくなった訳です。
ナイアガラはお裾分けをしようと写真の籐籠に入れて持って来たということで撮影目的ではなかったのですか、Mさんの美意識にはいつも感心させられます。
そのナイアガラは撮影後に私と私の息子宅にと全部置いていってくれました。ナイアガラという品種を知ったのも味わったのも初めてでしたが、ワインを作る品種だけあって芳醇な香りで美味でした。
台風が過ぎ去った後で
今日の名古屋は台風一過、少しずつ風がおさまってきて日差しが顔を出しました。
早やハナミズキの木に赤い実が…その上にヒコーキ雲
台風の多い沖縄で生まれ育った私は子どもの頃台風が好きでした。学校は休校でしたし、隣の家族が我が家に避難してきたのでそこの家族と一緒におにぎりを食べたり、そこの子ども達と時間制限なく遊べるのが楽しく嬉しかったことの1つでした。
隣家は台風の度に家屋が傾いたので台風が過ぎると地域青年団の男衆が来て家に縄をかけ少しずつ起こすのですが、彼らの一致した働きぶりは子どもの私の目にも美しく気持ちが良いもので、いつも少し離れた場所から見学していました。
家屋が傾くのも珍しい光景だと思いますが、あれだけの地域一致団結ぶりも最近では見ることができないものだと思います。男衆が力仕事をしている間、近所のおばさん達は楽しそうにお茶出しやら昼食作りをします。台風が多い沖縄ですから、うちの近所では1年に何度となくそのような光景が見られたものですが、数年後に隣家が新築してからはそんなこともなくなり、やがて近所づきあいも希薄になっていきました。
私が台風の翌日に気持ちが良いと思っていたのが他にもあって、それは空気でした。大人は復旧作業で忙しくてゆっくり空を見上げる余裕は無さげでしたが、子どもの私はチリやホコリが洗い流された澄んだ空気が気持ち良くて「ずっとそのままの空気だったらいいのに。」と思っていました。
大人になって自分が試練の中にある時に、人生の嵐は苦しいけれど本当はそれを通して人の優しさや有難さを知り、気づかないうちに付いてしまった人生のチリやホコリが洗い流されて澄んだ目で物事を見直す機会なのかも知れないと思えたのは子どもの頃の台風の記憶からでした。
大切な絆
一昨日夜に娘のところに行き、今日の朝帰路についてと慌ただしく東京に行ってきました。滞在は1日半でした。
割とサバサバした母娘関係なのですが、私も人並みに親バカです。いい年した娘が可愛いくて9月に2週間のイタリア出張があると聞いた時に「長期不在前の大掃除に行ってあげる。」と言ったのでした。娘は軽いノリで「本当?じゃ、お願いするわ。」と即答。
結局出張は1週間に短縮されたそうですが私は予定通りに娘を訪ねることになり一昨日夕方に名古屋を発ちました。忙しい娘を少し手伝うつもりが品川駅まで送迎してもらい、荷物持ちをさせ、気遣ってもらいました。
娘は築3年くらいの1Kマンションに住んでいて、まだ新しいので私の手を借りるまでもなくキレイなのに、私が娘に「行くよ。」と言ったのは初めてだったのでどうやら親の思いを尊重してくれたようです。
一昨日はリモートで仕事をしていたそうで、仕事を終えてから私を迎えに品川駅まで駆けつけてくれましたが、出社日の昨日は残業で夜9時頃の帰宅でした。出張前ということもあってか忙しい様子。
娘が仕事に行っている間に申し訳程度の掃除をし、冷蔵庫の中の食材がほぼ無かったのでGoogleを頼りに近くのスーパーに行って夕食用の食材を買ってきました。
仕事から帰って来た娘が玄関を開けるなり「キレイになった匂いがする。」と言ったので大層なことはしていないのに気を良くした私。言葉って大切ですね。
それから私の作った夕食を一口食べるなり「美味しい」と言い、その後も「うん、美味しい。」と言いながら食べる姿に私も大満足。「仕事から帰ると食事が出来ているってイイわ〜。」と笑顔の娘と話もあれこれ盛り上がりました。
今日は朝の新幹線で帰ると言ったら「そんなに早く帰らなければならない?」と残念そうでしたが、私も早く片付けたい仕事があって長居は出来ません。たった一日半でしたが、とても実のある一日半だったと思っています。
実は私は息子と娘が中高生の頃から何度となく「2人は仲が良いからお母さんは嬉しいけど、兄妹だから、血が繋がっているからいつまでも仲良しでいられる訳ではないのよ。お互いを思い遣る行動がなければ大人になって気づかない間に他人より遠い存在になるということもあり得るの。だからいつもお互いを思い遣ることを忘れないでね。」と言い聞かせていました。
お陰で2人ともそれを心に留め、アメリカ、カナダと遠く離れても互いに連絡を欠かさず、時に訪ね合っていて、今は息子の嫁も含めて仲良くしています。
息子と娘には親の視点から言い聞かせていたのですが、自分が母を長距離介護するようになり、私は娘として母のことを知っているつもりでいたけれど、ふるさとを出て以来、母がどんな思いで、どんな暮らしをしてきたのか知らないことの方が多いのに気づき、娘としてもう少し努力すべきだったと寂しさと申し訳なさと複雑な思いになりました。
逆を言えば母もまた私の名古屋での生活の殆どを知らないということでした。その時に兄妹愛を保つために小さな努力が必要だけれど、母子もそうだと思ったのでした。そんな思いが根底にあるので、たった一日半だけれど娘と私にとって大切な時と思っての東京行きでした。
さて、今日も娘が一緒なので迷うことなく品川駅に到着、夫と息子家族にお土産を買い、改札口に入った後何度か振り返ったら、その度に娘が手を振ってくれました。
夫と息子家族へのお土産。
せっかくの休みに朝から私のために外出した娘でしたが私を見送った後は真っ直ぐ帰宅したとのこと。時間を見計らって「ありがとう。無事名古屋に着いた?」とLineがきました。
少しだけですが母親らしいことが出来たと満足している親バカの私です。
シンプルに調えていこまいか🎶
我が家の車は来年3月に車検なのでディーラーに費用の見積もりを出してもらったら結構な数字が出ました。
もともと子どもたちが海外に居て帰国の度に大荷物で帰って来るため大きめの車が必要だけれど夫婦ともに運転が上手くはない自覚からワゴン車を敬遠してCRVを購入、その次の買い替え時に当時アイサイトで安全性が話題になっていたスバルのXVにしました。
あれから7年。子どもたちが完全帰国したため大きな荷物を積んで空港を往復することもなくなりました。
夫はまだ現役で仕事をしているもののリタイアも視野に入ってきたため生活をスリム化しなければという考えから次の車は小回りがきくコンパクトカーか軽自動車だろうと思うようになりました。
そこで先日から車探しに動き出して一昨日はホンダのN-BOXカスタムに試乗しました。N-BOXについては「元・山ガールの…」の寺ちゃんが愛車N-BOXカスタムについて書いておられた時に大変満足しておられるようなので私にとってプラスレビューになっていました。ただサイズも馬力もXVより小さくなるので感覚的にどんな感じかなと思っていましたが試乗してみると車内が広く運転もしやすくスムーズな走りなので夫婦ともに気に入って即購入手続きをしました。
XVの下取り額が気になるところでしたが予想の3割増しになったので驚きました。人気車種だということでしょうか。
N-BOXの納車は12月予定。ロシアのウクライナ侵攻の影響で納車が1,2ヶ月ズレ込むこともあるそうですがXVの車検には間に合います。これを機に年金生活を見据えて更に生活を変えていきますぞと書くと気負っているようですが、シンプルになっていくことが楽しみでもあります。
頑張り過ぎていませんか?
昨日はあるセミナーに出ていました。席がたまたまJさんの隣になったのですが、セミナーが始まると間もなくJさんは居眠りを始めてコックリコックリと舟を漕ぎ始めました。
「え、最早?」と思いましたが、最近ある方が「Jさんが仕事を抱え過ぎて疲れています。本人は元気そうに振る舞っていますが。」と言っていたことを思い出して「本当にかなりお疲れだわ。」と思ったのでした。
Jさんには先輩として姉(母?)的な立場の者として過去何度も「放っておくと色んな人から次々と頼まれごとが飛び込んで来ると思うけれど、ちゃんと自分がすべきことなのかどうかを吟味して、優先順位を考えて対応して下さいね。あなたが断っても大丈夫ですからね。」と助言をしたのですが、「何が自分のすべきことなのか分からない。」と言って次から次へと仕事を増やしてしまいました。それでも頑張り屋の彼女は不平不満を言うことなく、音を上げることもなく頑張り続けてきました。
そんな彼女と何度か話をする中で分かったのは彼女のセルフイメージの低さでした。次から次へと仕事を増やすのは低いセルフイメージを払拭するための「もがき」で、彼女自身その自覚があるものの制御できずにきたのです。
幸いなことに既に彼女の仕事の一部を担う人が与えられていて、徐々にJさんの仕事を軽減することになっています。たくさんの仕事を抱えることで安んじてきたJさんですが、今後は彼女の自尊心を損なうことがないよう配慮しつつ改善されるものと思います。
そうなればもっとJさんの良さが生かされ輝きを放つことでしょう。
過ぎたるは及ばざるが如しです。頑張り過ぎに気をつけましょうね。
マタイの福音書 11章28節
すべて、疲れた人、重荷を負っている人は、わたしのところに来なさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます。
ささやかを喜ぶ
久々に孫たちと楽しく過ごした一日。夫は午前中少しだけ孫たちとゲームをして昼からはボランティアで関わっている養護施設の会議へ出かけて行きました。
ジィジの外出を残念がりながら玄関で見送ってくれた孫たちに夫も嬉しかったことでしょう。
孫は成長著しい10歳と7歳。持って来たスーパーマリオSwitchで自分たちが遊ぶかと思ったら「このワールドだったらバアバもやれるよ。」と言って世話を焼いてくれました。
前回は自分たちのプレイ優先だったのに短期間に成長するものです。おかしかったのは頭を使わないゲームをしたいと言い出したこと。それではと双六に興じました。
昼食の焼きそばは孫たちの体験を増やすためにキャベツともやしに人参とピーマンも入れました。自分たちでウインナーをタコさんにして、野菜も切って炒め混ぜる作業を2人に交互にさせたら「自分たちで作った」と大満足して、「美味しい!」を連発していました。
(こちらは前回は来た時に孫たちに体験させた巻き寿司と稲荷寿し。写真を撮るのを忘れて食べている途中で撮った写真は寂しい画なのですが。)
カキ氷も機械のスイッチを入れ、器を回し、それぞれ好みのミツをかけたら自分で作ったカキ氷。それも孫たちにとって今年初めてのカキ氷ということで感激していました。
贅沢な時代にこんなささやかなことを喜べるのが幸せだと思います。
夕方仕事を終えて迎えに来たママと名残り惜しそうに帰って行った孫たち。それと入れ違いに夫が帰宅。「大急ぎで帰って来たけど。」と帰りに間に合わなかったことを残念がる夫でしたが、カキ氷を作って出すと「今年初めて。」とこちらも喜んでいました。