ゆるり日記

息抜きに身の回りのことや聖書のことなど気の赴くまま書きます

望まれるリーダー像は?

毎度むかーしの話で申し訳ないのですが、私が会社員時代のことです。私は6年間で4人の上司(所長)に仕えました。4人とも優秀な方々でしたが、その中でも3人目の所長は30代半ばと若かったにもかかわらず仕事が出来るだけではなくて人間的にも信頼のおける方でした。

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自分で学費を稼いで大学を卒業した苦労人だけあって若くして営業所トップに抜擢されて来たにも関わらず、驕ったところがありませんでした。私の同僚には東京から転勤してきた独身男性がいたのですが、食生活の乱れからか体調を崩しやすくなっていきました。

彼の健康を心配した所長は彼に毎日弁当を作って来るようになりました。その弁当を見せて貰ったのですが日替わりで彩りもきれいでプロが作ったのかと思うような出来映えでした。

奥様が作っているのかと思ったら所長本人が毎朝作っているとのことで、学費を稼ぐために厨房でバイトをするうちに調理師免許を取ったとのことでした。

さて、私の若い頃はまだ男女雇用機会均等法が成立しておらず(昭和60年=1985年5月17日成立)女性労働者に対する時間外労働の制限があり、休日や夜間労働も禁止されている時代でした。

にも関わらず私は殆ど毎日1,2時間の残業をし、毎月制限時間を越えて残業をしていました。以前は2人でしていた仕事を私が入社してからは人員削減か何かで私1人で担当していたことが後で分かりました。

そのため本社から所長に「どうにかならないか」と電話がかかってくることがありましたが歴代の所長とも後1人人員を増やすまでもないというのが結論でした。私は基本的に仕事が好きなので何の不満もなく楽しく仕事をしていました。

そんな中、3人目の所長が配属されて来た頃に私の信仰が覚醒され、日曜日はもちろん水曜日の夜も礼拝がありましたので何としても水曜日の礼拝にも出たいと考えるようになりました。それで所長に「水曜日は残業しません」と宣言したのです。若かったからか結構大胆ですよね。

所長はスンナリと「分かった」と答えたのですが、現実は水曜日であろうと私が帰る間際に飛び込んで来る仕事があり、それが翌日朝一番に必要となれば私に残業をして貰わない訳にはいきません。

そんな時所長は「すみません、ゆるりさん。急ぎの仕事が入ったので少し残業して貰えませんか。その代わり夕食に出前を取って教会の礼拝に間に合うように送っていきますから。」と言って頼んで来るのでした。

本当に物腰の柔らかい人でしたが、必要な時には本社の上司にも言うべきことをキチンと言える人でしたし、何よりも部下が失敗をした時は注意をするだけではなく、上司としてその責任から逃げることをせず部下のミスは自分のミスとして受けて立つ人でもありました。

優秀な人でしたので3年経った頃に本社に戻されましたが何年経ってもリーダーらしきリーダーというとその上司のことを思い出します。今日あらためてそのことを思い出したのは何故かというと以下のYahooニュースを見たからです。

news.yahoo.co.jp

メディアはこのところ自民党の総裁選のことで持ち切りですが果たしてその行方や如何にと注視しているところです。

箴言12章5節

正しい人の計画することは公正で、悪者の指導には欺きがある。

マタイの福音書23章11節

あなたがたのうちの一番偉大な者は、あなたがたに仕える人でなければなりません。