さぁ明日もガンバロウ!
今日も雲一つない青空が広がって気持ちの良い日でした。日曜日に教会に行くといつもK君が私のそばに寄って来ます。弱っている方々にすっと思いがいくK君は高齢者や病気の方々とこまめにコンタクトを取っていて、その情報を私に伝えるのが自分の役割と心得ているようです。
K君は軽度の発達障害ですが、昨年春に高校を卒業、障害者枠で大手の企業に就職しました。会社でも可愛がってもらっているようです。
今年彼は聖書学校で私のクラスの受講を開始しました。10ヶ月間の32時間で旧約聖書と新約聖書を学ぶというハイスピードのクラスです。
授業中は余分なことを話す時間などなく、生徒はノートを取るのに必死で課題レポートの提出もあります。
両親は「彼が自分から学びたいと言い出したことが嬉しくて、無理があると思いつつ止めなかったのですが、いいのでしょうか。」と気にしていましたが、「せっかく自分から聖書を学ぶ気になっているのですからその思いを大切にしましょう。」と受け入れました。
聖書を読むのにも時間がかかる彼は最初のうちはインターネット授業で母親が付き添ってカバーしていましたが、対面授業になった最初の授業直後から「難しい。さっぱり分からない。」を連発していました。
「大丈夫よ。君にとって必要な何かが残れば良いのだから一緒に頑張ろう。」と言うと他の生徒も「そうそう。一緒にやっていこう。」と励ましてくれました。そして歩いて教会に来ている彼を車で家まで送ってくれる生徒もあらわれました。
彼は授業を録音して家で母親と勉強していますが「やはり理解するのは難しいです。」と母親が言っていました。
それでも彼は一度も休むことなく授業に出席し続けています。というのは仕事で欠席した方に自分が録音したものを送るという役割を見つけたからです。
今日も教会から帰ろうとする私に彼が「また明日!」と明るく声をかけてきました。自分の役割と居場所を自ら見つけ出した彼は立派なものです。
教会の花壇ですが看板で影が…。