ゆるり日記

息抜きに身の回りのことや聖書のことなど気の赴くまま書きます

喜びの連鎖 愛は途絶えず

母の日の8日と昨日と母たちの喜びの話を聞くことができました。嬉しい話、喜びの話は聞く側にも喜びをもたらしてくれますね。

8日、礼拝を終えて会堂を出ようとする私に1人の方が声をかけてきました。彼女たち夫婦には2人の息子が居て次男は大学を出て社会人として巣立ったけれど、長男は長年家に引き籠っていると聞いたのは昨年そのご夫婦を訪問した時のことでした。

壊れた親子関係の実情を聞いて私なりにアドバイスをし、ご夫婦と一緒に祈りました。その後も何度か礼拝後にご主人の仕事のことやご家族のことを一緒に祈りました。

そのようなことがあって彼女はこの春からずっと私に報告したいと願いながら控えめな性格なので他の方を押し分けてまで私に声をかけることが出来ないままこの日曜日になったのでした。

彼女は「長男が突然大学に行くと言い出して勉強をし出し、受験しました。合格はとても無理と思っていたのに驚くことに合格しまして。信じられない思いで何度も何度も合格発表を見返して…。今は順調に大学に通っていて、私の生活も仕事で帰りの遅い夫を待ってから床に就き、朝は早くから起きて息子を送り出す生活です。自分の仕事もあるし体力的にキツイのですが、嬉しくて嬉しくて。それをずっと先生に報告したかった…。」と涙を流しながら話してくれました。

その涙のなんと美しかったこと。その後、彼女の夫が「実は次男から今日帰って来ると連絡がありました。彼とは断絶したままもう会うことはないかと思っていたのですが、嬉しいです。」と顔をほころばせて話してくれました。

母親との関係は悪くなかったけれど父親との関係が壊れて家に寄り付かなくなっていた次男もまた回復をしていたのです。あまりに喜ばしくて駐車場で立ったまま祝福と感謝を祈りました。

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そして昨日、2年近く前からうちの教会に来ておられる方が満面の笑顔で家族の話をしてくれました。

息子さんが一緒に住んでおられて関係があまり良くないらしいと察してはいましたが、これまで子どもの話になると口ごもる彼女に敢えて私から尋ねることはしなかったので息子さんが2人いるということを昨日初めて知りました。

その彼女が「昨日の母の日に家を出た息子が帰って来て子ども2人で母の日を盛大に祝ってくれました。そんな日が来るなんて夢のようです。この1年あまり試練続きで、ひたすら祈り、聖書を学んだことで聖書にある状況に関わらない平安を経験してきましたが、壊れていたものが回復するという喜びをも頂いて感謝です。」と話してくれました。

親として子を深く愛しているつもりでも届かない時があります。どんなに心を注いでも何をしても悪くなるばかりの時すらあるのです。

そのような親子を何組も見てきました。あんなに誠実で穏やかで良いご両親なのに何がどうなって親子関係が壊れたのかと不思議に思うケースも見てきました。

それを思う度に自分たち親子が平和な関係なのは決して自分たちが親として良かったからではないと遜らされたものです。

今回どちらのご両親も心騒ぐことが多い中で苛立って感情的になるのでなく、愛をもって祈りながら静かに子どもを見守り続けてきました。すごい忍耐だと敬服するばかりです。そして、私も彼女たちから喜びのお裾分けを頂いてホッコリ、感謝しています。

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詩篇 102篇19~20節

主はその聖なるいと高き所から見おろし、天から地の上に目を注がれました。
捕らわれ人のうめきを聞き、死に定められた者を解き放つために。

詩篇 147篇3節

主は心の打ち砕かれた者をいやし彼らの傷を包む。