忘れるはずがない!
昨夜はヘルパーさんと訪問看護師の連絡帳に目を通しました。母が体調を崩してからの双方のやり取りに「こんなに親身になって下さって。」と胸がジーンと熱くなりました。
その母は今朝になっても娘のことを思い出しませんでした。でも、母の身体には良い変化が見られ、薬を一つ減らすことになりました。
夕方「食事にしましょうね。」と母をベッドに座らせてエプロンをかけようとしたら「ここで食べるの?そっちじゃないの?」とテーブルの方を指さしました。
体調を崩してからはずっと当たり前のようにベッドで食事をしてきたことを忘れたようです。
私が「降りて歩けないからね。」と言うと「歩けるよ。」と自信満々です。それには答えず私がエプロンをかけるとどうしても降りるとまでは言いませんでした。
けれど、母の調子の変化を感じた私が「私は誰でしょう。」と言うと、すかさずわたしの名前が出てきました。
「あ、すごーい。思い出した。良かった!」と手を叩くと失礼なと言わんばかりに「自分が産んだ子を忘れるなんてことがあったらとんでもないことよ。」と宣いました。
「うんうんそうだよね。ホントほんと」と自分の失言をフォローしながら母の覚醒にニンマリ。
食後、これまた最近は欲しがることもなかった大好きなコーヒーをリクエストし、いつもなら直ぐに横になりたがるのに「テレビが観たい。」と長く座り、歩けないこと以外は数ヶ月前の母です。
あぁしかし、自分が産んだ子を忘れるはずがない!この一言に母の愛を感じています。小生意気盛りには感じなかった母の愛を。今日も心満たされて感謝!