小事なのか大事なのか
つい最近のことです。夫とスイカを食べながら雑談をしているうちに幼い頃の話になりました。
発端は私でスイカの種を取りながら「そういえばねぇ。子どもの頃に絵本を読んだのよ。リンゴの種を飲こみ込んじゃった女の子のお腹からリンゴの木が生えてくるお話の。
それがすっごく衝撃でね。種を飲み込んだらお腹から生えてくるんだと信じたの。ところがそれから間もなく私は間違えてリンゴの種を飲み込んじゃったのよ。とっても注意していたのに。
『イヤだ。私のお腹からリンゴの木が生えてくる。イヤだ、どうしよう』と恐ろしくて密かに泣いて悩んだのだけど誰にもそれを打ち明けられなくて、毎日が不安で何時生えてくるんだろうとずっと悩み続けていた。
それでもなかなか生えてこないので何時の間にか忘れたけど、幼な心に恐怖におののいた出来事だった」と話すと
夫が笑いながら「そういえば僕も、昔のリンスは洗面器に水で薄めて使うものだっただろう。僕はそんなこと知らなくて直に頭につけて使っていたのだけど、ある時リンスは洗面器に水で薄めて使うものだと知って驚いてね。
どうしよう毛が抜けてツルツル頭になってしまうと思ってかなり悩んだよ」と話したので2人で大爆笑。
それから「でもね。ちゃんと大人に話せばどうってことなく済むのに、幼いながらに誰にも言えないと思っちゃったのよね。無邪気なようでも都合が悪いことは誰かれなく話せないという複雑な思いがあったのね」で2人とも納得。
ホント誰か素直に話せる相手がいればあんなに幼心を痛めなくて済んだのに、結構な不安を体験しました。
無知な幼い時のことゆえ可愛いと笑えるエピソードですが、人は案外と大人になっても同じことをしているのではないでしょうか。俯瞰して観れば些末なことなのに拘ってガンジガラメになり、時には追い詰められることすらあると思います。大きな広い視野、真の知恵が欲しいものです。
エレミヤ33章3節
わたしを呼べ。そうすれば、わたしは、あなたに答え、あなたの知らない、理解を越えた大いなる事を、あなたに告げよう。