ゆるり日記

息抜きに身の回りのことや聖書のことなど気の赴くまま書きます

自分なりの道

今日は洗濯物を干していて手がかじかむほど寒い朝でした。

さて、昨日は私の社会人スタート当時のことを書いていて信じられないほど世間知らずだった当時の自分を思い出していました。

若い頃の私は「嘘でしょう!」「それはもうおバカです!」と言われても仕方がないかなぁと思います。

私は貧しさの中で育ちながら祖母の方針でアルバイトをしたことがなく、決まった小遣いがなくて必要な時に必要な額を貰う生活、しかも安心できる人々に囲まれていたこともあって世間知らずのまま社会人になったのでした。

何せ社会人になって最初の頃の疑問は「放課のチャイムはないし、勤務中はいつトイレに行くのかしら。」ということでした。おバカですねという声が聞こえてきそうです。(;^ω^)

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時代が良かったのだと思いますが、半端なく世間知らずの私を昨日の記事に書いた直属の上司のように好意的に受け止めて下さる方々がいらして随分親切にして貰いました。ただ、私は世間知らずではありましたが、どんなに親切にされても人に依存することはしませんでした。

ある時、別の上司から鮨屋(値段が時価の店)に招待されました。その上司が自分の取り巻きの人たちにご馳走するための集まりでしたが、私は仲間でも取り巻きでもないのに招いてくれたのです。

その席で上司から「私は新人をイビるのが楽しみなのだけど、あなたに意地悪をすると自己嫌悪に陥って眠れなくなるのよ。」と言われて世の中にはイビリが楽しみの人がいるのだとビックリしました。そもそも私はその上司から意地悪をされたことがあったのか、それさえ気づかずにいました。

とはいえ当時でも私なりの識別はあって入社したその日に華やかな職場が自分には合わないと思い、その日に書かされた抱負に「1年くらいで辞めると思います。」と書いたのですが、それすら面白がられたのでした。何せ世間知らずだったからですが、流されて自分を見失いたくないという思いがあったと思います。

若き日の私はよく素直だと評されました。何の計算もありませんでしたが不思議と人の心を動かしていたのはそこにあったのだろうと思います。

好意や親切を受けることが多かった私が他の方々の悩みを聴き、相談に乗るようになったのは30歳頃ですので人は変わるものです。

バカみたいに世間知らずだった私にも私なりの道があって今に至っていますから自分には特別な取り柄がないと思っている方も存外大丈夫なものです。

斜に構えることなく素直な感覚と誠実さを大切にしていれば自分なりの道に行きつくはずですし、輝き方は人それぞれ違いますから自分の輝きを放てば良いのです。

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