ゆるり日記

息抜きに身の回りのことや聖書のことなど気の赴くまま書きます

愛が目覚める時

毎週木曜午前は教会で祈祷会を導いています。個人の願いを互いに祈り合う祈祷会もありますが、木曜日の祈祷会は個人的なことは祈らず世界と国の平和を祈るものです。

今朝私はいつも通り時間30分前に教会に着いて祈祷会の準備をしました。早い人だと15分前に会堂に姿を見せます。会堂は150人収容の広さですが、コロナ禍の中ですから60人に制限しています。使用時の会堂は決して閉め切ってはならないことと途中で必ず換気する決まりになっています。

ところが、今日は5分前になっても誰も来ません。おかしいなと思いを巡らしていてハッと気づきました。本来今週の私の予定は帰省していることになっていて、その為に祈祷会を休みにしていたのです。若い頃には考えられなかったポカにアチャー(ノ∀`)です。最近増えました。それでも感謝です。おかげで祈りの家である教会に行って祈る恵みに与ったのですから。

帰る道すがら2週間前までは母はショートステイに行っている予定でその留守中に私は帰省、母が在宅では出来ないことをアレコレ片付けるはずだったと思い返していました。

それが11日に突然特養から近々母が入所できる見込みなので、入所の手続きを進めたいと電話をもらいました。注意事項として県外者の私が帰省して母と接触してはならないと言われました。前回帰省時より厳しくなっていてケアマネからホテル滞在もダメと帰省にストップがかかりました。

この数年有料老人ホームから特養と、幾つもの施設に入所を申し込みながら県内にキーパーソンが居ないということがネックになっていたのですが義姉(兄嫁)もそのことは知っていましたが、一歩が踏み出せないようでした。突然の朗報です。電話を貰って9月くらいには入所できるかな、そうなると有難いなと期待が膨らみました。

ところが最初の連絡から1週間も経たずに「明後日19日もしくは明々後日20日入所可能ですが、どうしますか?」との電話。義姉(兄嫁)の都合を確認して19日入所となりました。

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その特養はこれまで母がヘルパー派遣などでお世話になってきた介護事業所の施設なのですが、最初の入所申し込みをしたのは去年です。本来なら真っ先に申し込みたい施設でしたが、一番後になったのには訳があります。

3年ほど前にショートステイの体験お泊りに行った時に母の大立ち回りによって1日目にして「お引き取りを」と帰されたのがその施設でした。その時、母がブラックリストに載ったことを痛感、ケアマネからも「当面老人ホームは無理ですね」と言われました。

ところが、昨年になって諦めていた私に心境の変化が訪れました。介護する側にとって3年前より楽になった母を見ていて可能性があるのではないかと思ったのです。実はその特養が母にとって一番望ましい施設と思っていました。実家から近い。母を知るヘルパーが多い等々。

それであらためて昨年秋に事業所を訪問、入所申し込みをしました。その時の話では待機者が500人以上だということでした。それまで待機者50人のところからも声がかかった試しはなく、先は長いナという印象でした。

一方で母が実家を出てから19年、認知症によって母は昔のことを忘れ義姉(兄嫁)への悪感情もなくなっていました。一方時間はかかったものの義姉(兄嫁)の傷の癒しも着実に進んでもう少しかなという感触を得ていましたが、待った甲斐があって今年に入ってからは色んな頼み事がしやすくなりました。

これなら大丈夫と安心できたこともあり、母が要介護4になったことを機に先の特養へ義姉から再入所申し込みをして貰えないかと頼んでみました。今年6月のことです。

その時に、母の身元引受人もお願いしたいと言うと流石に少し躊躇していましたが、私の思いを伝えたら理解して引き受けてくれました。思えばそれが流れを大きく変えたのだと思います。

その後、その施設のショートステイを利用することになって7月には2週間お泊りしてきました。そして、今月入所というこのスピードです。

母のアパートの片付けやヘルパーが準備してくれた取り敢えずの荷物だけを持って入所した母に残りの荷物を送るためにも私が帰省しなければならないため今は帰省するタイミングを窺っているところです。

ふるさとの凄まじい感染拡大に義姉が私に「今は絶対帰って来ちゃダメよ。危ないから」と言い、全ての手続きを引き受けてくれています。母の入所を機に彼女の愛を塞いでいた全ての栓が一気に開いたかと思えるほど頑張ってくれています。

母が入所してから人の出入りがない母の部屋が気になっていたら義姉が「空気の入れ替えをするからね」と言ってくれ、今日早速アパートに行ってくれました。とってもフットワークが軽いのです。

この1週間であらためて義姉の良さに気づかされています。隠れたところにその人の良さがある。人が見えるところは僅かなのだから簡単に決めつけたり、諦めてはいけないと思いを新たにしています。大きな大きな感謝です。

雅歌2章7節

揺り起こしたり、かき立てたりしないでください。愛が目ざめたいと思うときまでは。

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