ゆるり日記

息抜きに身の回りのことや聖書のことなど気の赴くまま書きます

空っぽになったけれど

今日は(昨日になってしまいました)いつにもまして暑さが厳しく感じられたのは気のせいでしょうか。Sさんの家財の処分を不用品回収業者にお願いしてある日だったので、私は業者到着前の早朝から動き出しました。

Sさんと親交が深かったNさんに同行をお願いしてあったので途中で彼女を拾ってSさん宅に向かったのですが、この暑い日の早朝にも関わらずNさんは喜んでいました。

緊急入院から自宅に戻ることなく老人ホーム生活になったSさん。親交のあった方々はみな心を痛めましたが、病院も老人ホームも見舞いたくてもコロナ禍で面会禁止のため会えぬまま。せめて家の片づけをと思っていたこともあって今日私と同行するのが嬉しいと話してくれました。

もともとNさんはかつて私と同じ集合住宅に住んでいて、私との関わりの中で同じ教会に来てくれるようになった友人です。それが長い教会生活の中でソフトな人柄のNさんは多くの方々から慕われる存在になりました。

今日も業者到着前にSさんに必要そうなものを選び出す最後の作業をしたのですが、「これはSさんが〇さんから頂いたもの。これはSさんが5年前に長崎へ旅行に行った時のもの。これはSさんがクリスチャンになる前に描いた教会の油絵」と私では分からないことを細かに知っているのに驚きました。

お陰でSさんの思い出の品を救出することが出来た上にSさんのことを心から思いやるNさんの言葉の数々は私の心をも潤してくれて同行して貰って本当に良かったと思いました。

そんなこんなですぐに終わるはずのNさんと私の作業は3時間近くに及んだのは想定外でしたが、後は業者に任せて退散しました。業者からの連絡を受けて夕方再びSさん宅に行き、空っぽになった家の中を確認して念のため写真に収めました。

拘りをもって築き上げてきたものを失ったSさんのことを思って心を痛めつつ、物はどんなに高価でもひとときのものであって自分には信仰による望みがあるとSさん自身が知っていてくれることに感謝した日でもありました。

ローマ人への手紙8章24節~25節 「目に見える望みは、望みではありません。だれでも目で見ていることを、どうしてさらに望むでしょう。もしまだ見ていないものを望んでいるのなら、私たちは、忍耐をもって熱心に待ちます。」

 

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夏の暑さにもめげず…