ゆるり日記

息抜きに身の回りのことや聖書のことなど気の赴くまま書きます

健やかに育てと願いつつ 1

昨日はコロナ第六波襲来で休園する保育園が急増しているというニュースを耳にしました。名古屋市では第五波の時に休園した保育園が2000余だったのが、第六波では既に6000を越えたとのことです。

コロナ禍が始まった時に息子と「子ども達が家で過ごす時間が増えたことでお父さんお母さんのストレスが高まって虐待が増えなければ良いね。」と話しましたが、目の前の問題で大切なことを見失って子どもの未来にまで影を落とす、あるいは歪めてしまうことがないよう祈るばかりです。

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話は飛びますが私は20歳くらいの時に下村湖人作の「次郎物語」を読みました。読んだといっても全巻を読んだ訳ではなく2巻だけだったような…読むのが何故途中までになったのかその理由も思い出せないほどです。

それでも読んだ後に「親は子どもにしっかりと愛情を伝えなければならない。私が何れ親になったらそうしよう。」という強い思いを持ったことはハッキリと覚えています。

その時のこともあって自分が親になる時にあらためて「生まれ来る子に愛しているということを伝えよう。」と思いました。愛しているんだから伝わるはずではなく、意識的に伝えなければならないと思ったのです。

心の決め事はそれだけではなく他にもありました。敢えて挙げるなら私が夫に対してどんなに気に入らないことがあっても子どもには父親の短所ではなく長所を伝えることも決心しました。

幸い私は子どもが生まれた直後に子育てについて学ぶ機会が与えられました。

学んだことで「子どもへの声掛けを気ままに二転三転させて親の言葉への不信感を植え付けない」こと、「子どもを侮辱しない。」「大切な子育ての方向性は夫婦で一致させて子どもをダブルメッセージで混乱させない」なども加わりました。

そして折にふれて子どもをハグして「愛しているよ。」と伝えました。子どもの成長に従ってその頻度は減っていきましたが、小学校高学年になるまではそうしました。

特に子どもの粗相を叱責した後は必ずハグをして「愛している。」と言うことで親は子どもの悪い行為を否と言ったのであって子ども自身を否定した訳ではないと伝えるよう努めました。

だからといって私の子育てが理想的だったとか成功したとか言っている訳ではありません。子どもは感性もそれぞれで実に個性的なので一つの方法でどうにかなるとは思えないからです。

とは言っても自分の子たちが大きく道を逸れずに守られて感謝だったなぁという思いは持ちました。

やがて子育てが終わって仕事でカナダに行き、そこでのシングルマザーたちとの出会いを通して私の子育てのポイントが決して外れてはいなかったことを痛感したのでした。

今日は長くなりましたのでそのエピソードは次回に書きたいと思います。

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