ゆるり日記

息抜きに身の回りのことや聖書のことなど気の赴くまま書きます

心あたたまる出来事

まだ携帯電話もナビも出回っていない頃のことです。教会スタッフになったばかりの私は仕事で一度も行ったことのない場所に行くことになり一所懸命市販の地図を調べていました。

ふと先輩スタッフが以前その近くに住んでいたことを思い出し、彼に目的地までの所要時間やランドマークがあるかと尋ねたら車で片道1時間半はゆうにかかることなど丁寧に教えてくれました。

その翌日のことです。彼が要所要所のランドマークを描き込んだ手描きの地図を私のところに持ってきました。絵が得意なだけあって彼が描いた地図は大変分かりやすく、目的地周辺は道や建物など詳細に描いてありました。

地図も嬉しかったのですが、思いもよらない親切に私はただただ感激しました。私にしてみれば少し情報が得られれば御の字でしたのに、暇だからではなく積もる仕事の合間に地図を描くという大仕事をしてくれたのです。感動しない訳がありません。

聖書に「何事でも、自分にしてもらいたいことは、ほかの人にもそのようにしなさい。」マタイの福音書7章12節とありますが、あらためて当たり前にそれを生きている姿に教えられました。お陰で当日は方向オンチの私でも迷うことなく目的地に着くことが出来ました。

若い時にではなく、私と同じように結構な年齢になってから牧師の道を歩み始めたその方は遅まきのスタートでしたが、やがて愛の人として国内外で多くの人々に慕われるようになりました。

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いつも教会を美しい花で彩って下さるMさんが「ハルジオンとアザミが野原いっぱいに咲いていたから。」と沢山摘んできて講壇の花にしました。Mさんのセンスが光っています。