ささやかでもいい
今年も残すところあと5日となりました。
この一年の恵みは色々ありましたが、同じマンションのOさんと町内会がらみで知り合ってお友達になれたこともその一つです。
Oさんは私より少し年上で1人暮らしをしています。Godivaの小さなチョコレートにクリスマスカードを添えて呼び出すほどのこともないと思い、玄関のドアノブに掛けておいたのは24日の午前のことでした。
そしたら夕方Oさんが訪ねて来られて「思いがけなくてとても感激しました。」と大変喜んでおられて私のほうが恐縮しました。そんなに喜んでくださるとは思いもよりませんでしたが、彼女の立て板に水の如く喜びを語る姿に私のほうはシドロモドロになりながらジワジワと嬉しくなり、やがて一人の寂しさを思ってみたのでした。
そして昨日は日曜日のクリスマスでした。先々週のうちにYさんから「25日は教会に行きます。」と連絡を貰っていました。80代半ばと高齢のYさんはコロナ禍で教会に来れなくなって礼拝出席は4年ぶりです。
昨日はYさんの娘さんが車で送って来られましたが高速道路が苦手で下道で来たとのことでした。Yさん宅から教会までは下道だと2時間は優にかかります。クリスチャンではない娘さんが母の信仰を尊重して往復4時間をかけて送迎してくれたことに感謝しました。
4年ぶりですから大勢の方が喜んでYさんを取り囲み、それはそれは賑やかでした。Yさんはもともと編み物が上手な方でマフラーや肩掛けを量産しては私に「どなたかに。」と託してくれていました。
ある時「聖書に出てくるドルカスさんのようですね。」と言ったら、とてもとても喜んでそれからは編み物を自分の務めのようにして頑張っていました。
最近は持病もあって以前ほどは編めなくなっていました。それでも昨日は「食器洗いのアクリルタワシを5個だけ編めました。」と言って私に託してくれました。
彼女の生涯でこれから後どれだけ編めるのかと考えると、とても尊くて普段は他の方々に全てお配りするところを今回は自分用に1個頂戴しました。これからもお元気で手のわざが祝されますようにと祈るばかりです。